このスリーブレスのシフトドレスはアルトゥザラの2019年リゾートコレクション、ルック8からの一着で、馴染みのあるチェック柄を再解釈しています。ヴァージンウールをバイアス裁ちし、切りっぱなしのエッジをあえて残すことで、意図的に「未完成」に仕上げられています。そのアシンメトリーな構造は、伝統的に控えめな柄をモダンで鋭いものへと変え、クラシックを揺さぶりながらも優雅さを失わないアルトゥザラの手腕を示しています。アメリカンファッションにおいては、作業着的なコードを洗練された国際的な衣服へと変換してきたデザイナーたちの系譜に連なる作品です。